研究課題/領域番号 |
16K08686
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
大井 章史 金沢大学, 医学系, 教授 (50160411)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 胃癌 / 乳癌 / 遺伝子増幅 / MLPA / FISH / gene amplification / breast cancer / サイクリン / サイクリン依存性キナーゼ |
研究成果の概要 |
増幅遺伝子はしばしば分子標的の対象となる。本研究では、胃癌及び乳癌において、遺伝子増幅の報告のあるそれぞれ16遺伝子、22遺伝子についてmuliple ligation-dependent probe amplification とfluorescence in situ hybridizationを用いて増幅を検索した。胃癌ではCCNE1, CCND1、CDK4遺伝子とERBB2, EGFR, KRAS遺伝子との同時増幅が高頻度にみられた。また乳癌では8p11-12、11q11.3 と17q12-21上で複数の遺伝子増幅がおこっており、8p11 と 11q13上の遺伝子の同時増幅がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
固形癌において増幅遺伝子はしばしば分子標的の対象となる。本研究では胃癌、乳癌において標的候補遺伝子の出現頻度と分布を明らかし、創薬開発に貢献できた。また、分子標的療法を考えるとき、複数の遺伝子増幅が単一腫瘍細胞でおこっていることを念頭に入れることを喚起した。さらに、multiplex ligation-dependent probe amplificartion は比較的安価で網羅的に遺伝子増幅を知る手段であること、一方、fluorescence in situ hybridization は組織切片に適用することによって癌の’進化’の過程を終える手段であることを証明できた。
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