研究課題
基盤研究(C)
効果的な化学免疫療法の開発を目指し、化学療法や免疫療法の抵抗因子となる骨髄由来抑制細胞(MDSC)に着目してその特徴を検討した、具体的には、マウス腫瘍モデルを用いて、腫瘍内に浸潤するMDSCの特徴的なサブタイプを同定、その遺伝子発現の特徴を明らかにするとともに、腫瘍内のがん関連間質線維芽細胞がMDSCを腫瘍内にリクルートする機序を解明した。さらに、化学療法とMDSCを除去する阻害剤を併用することにより相乗的抗腫瘍免疫が誘導できることを見出した。
免疫チェックポイント阻害剤が多くのがん種に対して有効性を示すが、70-80%が抵抗性を示す。そこで、現在、化学療法と免疫療法の併用などの複合的免疫療法の開発が期待されている。本研究では、化学免疫療法の抵抗因子である骨髄由来抑制細胞(MDSC)に着目して、腫瘍内に浸潤する特徴的なサブタイプを同定、またMDSCの腫瘍への浸潤機構を明らかとした。さらに、MDSCを抑制することにより化学免疫療法の効果が増強できることを示した。これらの研究成果は、今後有効な化学免疫療法の開発に結びつけるうえでの重要な基礎データとなる。
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 9件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件)
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