研究課題/領域番号 |
16K08797
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
小泉 信夫 国立感染症研究所, 細菌第一部, 主任研究官 (10333361)
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研究協力者 |
佐々木 祐哉
杉山 広
冨澤 莉那
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | レプトスピラ / 維持宿主 / 持続感染 |
研究成果の概要 |
人獣共通感染症病原体レプトスピラの維持宿主動物の腎臓への持続感染に必須の因子を明らかにするために,トランスポゾン挿入変異体を作製し,ラット感染実験を行った.レプトスピラ変異体96株を1群あるいは414株を1群としてラットに接種し,接種培養液DNAと接種3週間後の腎臓培養DNAのトランスポゾン挿入位置の近傍の配列を次世代シークエンサーにより決定し比較を行った.その結果,96株を接種した実験では2遺伝子,414株を接種した実験では7遺伝子が腎臓から検出されなかった.したがってこれら9遺伝子が維持宿主における持続感染に必須な遺伝子であることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって病原性レプトスピラにおいて効率的なトランスポゾン挿入変異法を確立し,動物感染実験と次世代シーケンサーを用いた大規模シーケンシングによって,感染に必須なレプトスピラ遺伝子の網羅的同定が可能となった.本研究によって明らかとなった,また今後この方法により同定されるレプトスピラ因子をターゲットとして,レプトスピラの腎臓定着を阻害できるような薬剤やワクチンの開発につながることが期待され,レプトスピラ症の制御およびヒトの健康増進に寄与しうると考えられる.
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