研究課題/領域番号 |
16K08811
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
神谷 亘 大阪大学, 微生物病研究所, 特任准教授(常勤) (60551421)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | コロナウイルス / MERSコロナウイルス / nsp1蛋白質 / RNA結合蛋白質 / ウイルス複製 / 遺伝子操作系 / 組換えウイルス / 感染症 / ウイルス |
研究成果の概要 |
本研究では2012年から中東地域で発生しているヒトに重篤な肺炎を引き起こす中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの遺伝子操作系の確立を行うことにより、非構造蛋白質の一つであるnsp1蛋白質のウイルス複製における影響を解析する。今回、MERSコロナウイルスの遺伝子操作系の確立を行った。 MERSコロナウイルスのnsp1蛋白質がウイルスRNAと直接結合することを明らかにした。さらに、確立した遺伝子操作系を用いてnsp1蛋白質とウイルスRNAとの結合がウイルスRNAの複製に重要であることを明らかにした。このnsp1蛋白質とウイルスRNAとの結合はコロナウイルスの新しい創薬標的になると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、現在も中東地域で発生しているMERSコロナウイルスの遺伝子操作系の確立を通して、非構造蛋白質の一つであるnsp1蛋白質が、ウイルスRNAと直接結合することを見出し、さらに、この結合がMERSコロナウイルスの複製に重要であることを突き止めた。現在もMERSコロナウイルスに対する特異的な抗ウイルス薬がない状況において、今回発見したこの特異的な結合は、MERSコロナウイルスに対する新たな治療標的になることが考えられた。
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