研究課題/領域番号 |
16K08815
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
井上 直樹 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (90183186)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | サイトメガロウイルス / 先天性感染 / ワクチン / 感染防御 / 細胞指向性 / ペンタマー / 動物モデル / 中和抗体 / 感染機序 / モルモット / 中和 / BAC / アミノ酸変異 |
研究成果の概要 |
先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染は新生児300人に1人に見られ、感染児の3割程度に神経学的障害等を起すためワクチン開発が求められている。本研究では、内皮・上皮細胞及びマクロファージ指向性を決定する蛋白複合体ペンタマーに着目し、小動物で唯一先天性感染を起すモルモットCMVをモデルとして、ペンタマーの構造と機能、抗ペンタマー抗体による個体レベルでの感染防御を明らかにした。また、ヒトCMVに対する中和抗体を簡便に測定できるレポーター細胞株を樹立し、抗ペンタマー抗体がペンタマー遺伝子の多型に関わらず感染中和能を有すことを示した。従って、ワクチン候補抗原としてペンタマーは有望と考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染を防ぐためのワクチンの候補抗原であるペンタマーの細胞指向性に関わる構造と機能に関する詳細を明らかにするとともに、動物モデルにおいてペンタマーを免疫することで感染防御が可能であることを実証した。さらに、様々なヒトの臨床分離株の感染をペンタマーに対する抗体で中和できることを明らかにした。本研究は、CMVワクチンの開発の方向性を明確にする社会的意義を有する。
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