研究課題/領域番号 |
16K08834
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
疋田 正喜 秋田大学, 理工学研究科, 教授 (60228715)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 記憶B細胞 / 抗原受容体 / シグナル伝達 / アポトーシス / 胚中心 / 遺伝子発現 / 記憶応答 / B細胞 / Parm1 / NPxYモチーフ / チロシンリン酸化 / 細胞内輸送 / 免疫応答 / シグナル分子 / 免疫学 / 細胞 / 発現制御 |
研究成果の概要 |
Parm1ノックアウトマウスの骨髄細胞をB細胞を欠失するマウスに移植して、このマウスで免疫応答を調べたところ、一次応答においてはbKOマウスにおいてもコントロールマウスと同等の免疫応答が観察されたが、bKOマウスにおいてはIgGクラスの二次応答に著しい減弱が認められた。一方で、Parm1欠損B細胞株で抗原受容体(BCR)シグナルに関与する分子群の活性化に与えるParm1の役割を解析したところ、BCRシグナルの増強とカルシウムの応答の増強が認められた。さらに、BCR刺激によりParm1のITIMモチーフに含まれるチロシン残基の微弱なリン酸化が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、未熟B細胞においては強い抗原受容体(BCR)架橋によってアポトーシスに陥るのに対して、抗原に対して高親和性を獲得した記憶B細胞が当該抗原によってBCRを架橋されても死ぬことはなく逆に活性化される分子メカニズムは明らかになっていなかった。本研究の成果により、IgG陽性記憶B細胞においては、IgM陽性B細胞では発現していないParm1が発現しており、この分子の働きによりアポトーシスが回避されていることが世界で初めて明らかとなった。
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