研究課題/領域番号 |
16K08951
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
|
研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
小林 良樹 関西医科大学, 医学部, 講師 (10375298)
|
研究分担者 |
神田 晃 関西医科大学, 医学部, 講師 (70375244)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | ステロイド受容体 / 好酸球 / 好酸球性副鼻腔炎 / 喘息 / ホスファターゼ / ステロイド感受性 / 鼻ポリープ / 気管支喘息 |
研究成果の概要 |
好酸球性気道炎症の局所においては、炎症部位粘膜では同一患者の正常粘膜と比較しても機能的ステロイド受容体(GRα)およびGRの核内移行能に関与するホスファターゼの発現が低下していることがわかった。炎症局所におけるGR機能低下(ステロイド感受性の低下)による炎症性メディエーター(自然免疫誘導型サイトカインや好酸球ケモカイン)の過剰産生が、好酸球性炎症の遷延化に寄与している可能性が示唆された。一方で、炎症局所におけるホスファターゼPP2Aの活性化や発現増強が、ステロイド感受性低下に対する治療戦略のひとつになりうることが期待される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性好酸球性気道炎症の代表格である喘息合併好酸球性副鼻腔炎におけるステロイド感受性の低下のメカニズムを解明することは、難病に指定されている本疾患の病勢コントロールをする上で非常に重要である。同一患者においてステロイド受容体機能の低下に関与する分子の発現異常が正常粘膜部位と比較して炎症局所で顕著に見られたことから、治療ターゲットがより明確になり、新しい治療法(治療薬およびその炎症局所への送達方法)の開発につながることが多いに期待できる。
|