研究課題/領域番号 |
16K08954
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 神戸薬科大学 |
研究代表者 |
大山 浩之 神戸薬科大学, 薬学部, 講師 (80572966)
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研究分担者 |
森田 いずみ 神戸薬科大学, 薬学部, 助手 (20299085)
小林 典裕 神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (90205477)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 抗体工学 / ファージ提示 / scFv / 共焦点レーザー顕微鏡 / 抗ファージ抗体 / タンパク質工学 / 免疫化学 / 進化分子工学 / 分析化学 |
研究成果の概要 |
抗体は標的の抗原分子に特異的に結合するため、体内診断薬・体外診断薬として広く活用され、病態検査に不可欠の機能性分子である。近年、遺伝子操作による変異抗体の創製が注目されているが従来の選択法には問題点が多い。本研究では、共焦点レーザー蛍光顕微鏡による1個の抗原特異的なscFv提示ファージ粒子の可視化と撮像に成功した。これにより、ライブラリー中の改良クローンを顕微鏡下で「直接」検出し単離することが可能視され、ファージ提示法の抜本的な改善がなされるものと期待される。さらに、アレイ型のスクリーニング法へ展開し、高親和力抗体提示ファージの迅速・効率的な単離法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝子操作による変異抗体の創製には抗体提示ファージライブラリー法が活用される。希少な改良型分子種を、大量のジャンク抗体から選別しつつ単離するため「試験管内分子進化」ともいわれるが、実用的な変異抗体の取得は容易ではない。疎水的なファージ粒子の性質や、ファージに提示される抗体分子の割合(提示率)が低いことが問題であった。本研究では、共焦点レーザー顕微鏡によってファージを可視化することで抗原特異的な抗体提示ファージを直接単離することが可能視された。また、これまで不明であった提示率を算出し、蛍光検出に用いた抗ファージ抗体によるアレイ型スクリーニング法を開発し、目的抗体の迅速な取得が期待される。
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