研究課題
基盤研究(C)
現在,世界的に甲状腺癌に対する過剰診療の憂慮が高まっており,甲状腺癌の治療方針決定のための正確なリスク評価が求められている。本研究においては,甲状腺の発生・機能に重要な転写因子TTF-1(Nkx2-1)遺伝子の発現が低下している甲状腺癌細胞に同遺伝子を導入する事により,Ⅱ型アルギナーゼ(ARG2)遺伝子発現が約200倍に増加するとと共に細胞死を誘導することを発見し,ARG2遺伝子がTTF-1遺伝子による甲状腺癌細胞死誘導の少なくとも一部に関与している事を明らかにした。これにより,ARG2遺伝子発現量検査が甲状腺癌の重症度・予後を評価するリスク因子となりうると考えられた。
本研究により,早期甲状腺癌の分子生物学的なリスク評価が可能となり,甲状腺癌の治療方針決定においても,現在乳癌等において行われている遺伝子検査による治療方針決定が甲状腺癌においても実現可能となり,世界的に過剰診療が憂慮されている甲状腺癌の診療に寄与するものと考えられる。さらなる研究により,福島県における甲状腺検査において甲状腺癌と診断される県民に対し,より正確なリスク評価に基づく診療を提供することにも寄与できるのではないかと考えられる。
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