研究課題/領域番号 |
16K08994
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疼痛学
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
木口 倫一 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90433341)
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研究分担者 |
岸岡 史郎 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (60137255)
雑賀 史浩 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (10644099)
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研究協力者 |
松﨑 伸介
小林 大地
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 神経障害性疼痛 / アロディニア / マクロファージ / 神経炎症 / ミクログリア / サイトカイン / 坐骨神経 / 脊髄後角 / 末梢感作 / 2型糖尿病 / ニコチン受容体 / ケモカイン / 脊髄 / 中枢感作 / ニューロペプチド |
研究成果の概要 |
神経障害性疼痛の分子基盤として、炎症性マクロファージが関与する末梢性感作が重要である。本研究では末梢マクロファージを阻害すると神経線維のみならず後根神経節における疼痛関連分子の発現が減少するとともに、中枢性感作を担うミクログリアの活性化も同時に抑制されることを明らかにした。さらにこのような末梢性感作は神経傷害のみならず、糖尿病性の神経障害性疼痛においても同様に観察されることを見い出した。従って、末梢性感作と中枢性感作の機能的連関が神経障害性疼痛の普遍的分子基盤であることを示唆する結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経系の傷害などによって生じる神経障害性疼痛は従来の鎮痛薬に抵抗性であり、その分子基盤に基づいた新しい治療戦略が必要とされている。これまでのげっ歯類を用いた検討では、末梢性感作と中枢性感作はそれぞれ独立して検討されていた。本研究では、末梢性感作が中枢性感作を直接的に制御することを明らかにした点、さらにそのような末梢性感作が異なる病態モデル間で共通して重要であることを明らかにして点に学術的意義がある。さらに新しい創薬標的を示唆していることから、社会的意義も大きいと言える。
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