研究課題/領域番号 |
16K09080
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 北陸大学 |
研究代表者 |
生駒 俊和 北陸大学, 医療保健学部, 准教授 (60612744)
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研究分担者 |
遠藤 和男 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (60176790)
土屋 康雄 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60334679)
浅井 孝夫 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (60612736)
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研究協力者 |
カプール ヴィナイ
ミシュラ クムデッシュ
ベハリ アヌ
シュクラ プージャ
ヴィシュワカルマ ルチラ
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 胆嚢がん / インド / 環境要因 / 遺伝要因 / 特異蛋白質 / 特異蛋白 / 疫学成因解明研究 / 予防医学 |
研究成果の概要 |
我々の結果は、高齢、低学歴、社会経済的地位の低さ、1日1回以下の排便習慣、非菜食主義、水道水及び井戸水の使用、薪で調理することが北インド人の胆嚢がんリスクの増加と関係していることを示している。一方、野菜や果物の摂取は胆嚢がんリスクを低下させた。これらのリスク要因を改善することによって胆嚢がん罹患率が減少するかどうかの確認を必要とするが、我々の知見は、野菜や果物の摂取不足と安全でない飲料水の供給が北インド人の胆嚢がん発症のためのコントロール可能な危険因子であることを示している。 遺伝要因として、胆嚢がん発症過程においてTP53 rs1042522遺伝子多型が関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果をもとに、インド胆嚢がんの発症メカニズムは、①非菜食主義による食物繊維の摂取不足がもたらす糞便の腸内停滞、②胆汁中の二次胆汁酸濃度の増加、③肝臓から胆汁へのコレステロール過剰分泌が誘導され、コレステロール胆石形成の促進、④腸チフス菌慢性感染によりコレステロール胆石表面にバイオフィルムを形成し、生体防御系から隠れて治療に対する抵抗性を獲得、⑤異形成や前がん病変への進行促進、⑥胆嚢がん発症、という過程が考えられた。もし、腸チフス菌が胆嚢がん発症の因果的役割を果たしていることが他の研究で証明されれば、その対策を講じることにより胆嚢がんは予防可能な疾患となりうると考えられる。
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