研究課題/領域番号 |
16K09118
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所 |
研究代表者 |
廣井 聡 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主任研究員 (40455548)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | アデノウイルス / サーベイランス |
研究成果の概要 |
本研究では、アデノウイルスペントンベース遺伝子領域を用いたリアルタイムPCR法を構築し、新型を含む各型が高感度に検出できることを確認した。また、ヘキソン遺伝子loop1領域を用いたPCR法を作製し、分離株から各型が型別できることを確認した。これらの方法を臨床検体で検討した結果、新型の85型も検出できることが確認された。アデノウイルス性尿道炎の検体からは、最長で約1ヶ月間ウイルス遺伝子が検出可能であることを明らかにした。分離が困難であったり時間がかかったりする種や型で、新たに分離可能な細胞株の検索を行った結果、41型はHEK293細胞でA549細胞より非常に効率よく増殖することが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アデノウイルスは感染症サーベイランスにおいて検出数が多い病原体である。近年、新型アデノウイルスが相次いで報告されているが、その検出法や型別法は統一されていない。本研究では、新型を含む各型のアデノウイルスを高感度に検出できるリアルタイムPCR法およびアデノウイルスの分離株の型別に有用なPCR法を構築した。アデノウイルスは様々な疾患の原因となり、肺炎を引き起こしやすい型も存在することから、アデノウイルス感染症の同定や他の感染症との鑑別、そしてアデノウイルス感染症の流行状況の把握に応用できる本研究は、ウイルス学的だけでなく公衆衛生上も有意義である。
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