研究課題/領域番号 |
16K09207
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
尾関 宗孝 京都大学, 医学研究科, 助教 (80549618)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 肝臓 / ビリン / リトコール酸 / 転写 / villin / 転写制御 / 胆汁鬱滞 |
研究成果の概要 |
アクチン結合タンパク質ビリンのプロモーター上流約60bpにTATA Box/CArG Box配列が存在し、ビリンの転写に重要であることが示された。そこで本配列に結合する転写因子TBPとSRFについてリトコール酸刺激に対する反応を調べたところ、どちらも転写活性の低下が確認された。さらにSRFノックダウンによりビリン発現量は低下し、TBPノックダウンでは有意に上昇した。以上より、HepG2細胞においてリトコール酸によりTBPおよびSRFの転写活性が低下することにより、ビリン発現が抑制されるものと推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、リトコール酸刺激下で転写因子SRFおよびTBPの転写活性が低下することが新たに明らかとなった。SRFは細胞形態の維持に必要な多くの遺伝子の発現を司り、TBPは基礎転写に重要な転写因子として知られている。胆汁鬱滞下でこれらの転写因子がリトコール酸の影響を受ける可能性が示唆されたことで、胆汁鬱滞性肝疾患における遺伝子発現調節を理解するのに役立つとともに、新規の治療法の開発につながる可能性が見出された。
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