研究課題/領域番号 |
16K09212
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
小片 守 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10152373)
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研究分担者 |
林 敬人 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (40512497)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | びまん性軸索損傷 / 外傷性・非外傷性 / 法医学的鑑別診断法 / 神経栄養因子 / 再生阻害因子 / 炎症性サイトカイン / オートファジー / 髄鞘の再生因子 / 免疫組織化学 |
研究成果の概要 |
鈍的頭部外傷死及び対照(各44例)の脳梁を用いて,β-APPに加えて,ケモカインIL-8,神経栄養因子BDNF,NGF,再生阻害因子MAG,オートファジー関連指標ULK1に対する免疫染色を行い,両群で比較した。IL-8は対照で陽性が認められず,外傷性を示唆するAPP染色パターン1型のみが陽性を示すことから,外傷性軸索損傷の診断の新たな指標となる可能性が示唆された。また,生存時間が3日以上で陽性となるため,受傷後生存時間の推定にも有用である可能性が示唆された。その他の指標については,軸索損傷に特異的な陽性所見が認められなかった。今後,複数の指標に基づく軸索損傷の法医学的診断法の確立を目指したい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で少なくともIL-8発現は,外傷性・非外傷性軸索損傷の鑑別診断に有用となる可能性が示唆されたことから,法医学領域では正確な死因診断につながり,法医実務に大いに貢献できると思われる。また,IL-8は髄鞘再生に関与すると報告されていることから,新たな治療法の開発にもつながるため可能性があり,臨床にも還元できる成果といえる。
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