研究課題/領域番号 |
16K09221
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
山口 晃志 日本医科大学, 医学部, 講師 (90465344)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 睡眠薬 / ゾルピデム / LC-MS/MS / 代謝 / 代謝物 / 定量分析 / 代謝物合成 / 有機合成 / 胆汁 / 水酸化体 / 合成 / 法医学 / 薬物代謝 / 有機化学 / 分析科学 |
研究成果の概要 |
睡眠薬ゾルピデム(ZOL、商品名マイスリー)の代謝について、剖検資料を用いて調査した。ZOLを摂取したヒトの尿に含まれるZOL代謝物をLC-MS/MSで探索したところ、7-水酸化体(7-OH)、8-水酸化体(8-OH)、ジヒドロジオール体、システイン抱合体などが含まれていることが分かった。 ZOL代謝物M1~M4、7-OH及び8-OHを合成した。合成品を標準品として用い、ヒト尿に含まれるZOL及びその代謝物の一斉分析法を開発した。 ZOLを服用していたヒトの尿に含まれるZOL及びその代謝物を定量した。M1が最も多く、次いでM2、7-OH、M4などが多く含まれていることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの資料を用い、日本で最も販売されているゾルピデムの代謝について研究した。得られた知見により、今後ゾルピデムが犯罪に悪用され、ゾルピデムが使用されたことを証明する時に、より証拠力の高い鑑定が可能になった。今後、ゾルピデムの排泄の経時変化が明らかになれば、服用時間のおおよその推定が可能になったり、事件から長時間経過していても尿からゾルピデム代謝物を検出できるようになる可能性がある。
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