研究課題/領域番号 |
16K09236
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
間宮 敬子 信州大学, 医学部附属病院, 教授(特定雇用) (80231603)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | プレガバリン / ラット / 注腸投与 / 神経障害性疼痛 / 注腸 / 内科 / 緩和医療 |
研究成果の概要 |
ラット神経障害性痛モデル作製し、3群にわけ、プレガバリン6 mg/kg、 12 mg/kg を、0.5 mLの生理食塩水(生食)で溶解し、対照群は生食0.5 mLを注腸投与した。投与30、60、120分後に行動解析を行った。機械刺激に対する逃避閾値測定と、自発痛の観察として、両足圧力差痛覚測定装置を用いて体重比を測定した。 投与120 分後の機械刺激に対する逃避閾値は、対照群に比して有意に上昇し、患側・健側の体重比、全体重に占める患側の体重比は、投与60分後に対照に比して12 mg/kg群で有意に上昇した。以上よりプレガバリンの注腸投与は神経障害性痛を改善することが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プレガバリンは神経障害性疼痛に効果がある薬剤であるが、現在内服薬のみしかなく、注射薬や坐薬は商品化されていない。緩和ケアの診療の場面では、プレガバリンでコントロールできていた痛みが、がんの終末期に内服が出来なくなることで、痛みのコントロールに難渋する症例も少なくない。 今回、プレガバリンの注腸投与が神経障害性痛を改善することが証明された。この結果を臨床応用することで、特に終末期の経口摂取不能な神経障害性痛を有するがん患者の難治性の痛みをプレガバリンの注腸投与で治療することが可能となり、患者にとっても医療者にとっても大きな福音となる。
|