研究課題/領域番号 |
16K09296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
樋口 和秀 大阪医科大学, 医学部, 教授 (20218697)
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研究分担者 |
朝日 通雄 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10397614)
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研究協力者 |
竹内 利寿
井上 拓也
中川 孝俊
森脇 一将
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | O-GlcNAc修飾 / 胃癌 / 大腸癌 / NF-κB / GSK3β / FBXL2 / ユビキチン化 / O-GlcNAc 修飾 / 糖尿病 / 癌 / FOXM1 / TGF-3β / FOX-M1 / GSK-3β / 糖鎖 |
研究成果の概要 |
野生型とO-GlcNAc転移酵素高発現マウス(Ogt-Tg)において化学的に大腸癌を誘発させ、発癌状況を比較検討した結果、Ogt-Tgでは有意に癌化した腫瘍の数が減少した。その原因として炎症のマスター遺伝子であるNF-κBのO-GlcNAc修飾の増加の関与が考えられた。 また、胃癌細胞株を用いて、胃癌の増殖、転移に関与している転写因子であるFOX-M1のO-GlcNAc修飾について検討した結果、O-GlcNAc修飾がFOX-M1の分解を抑制していることが分かった。その原因として、FOXM1のユビキチン化に関与するGSK3βやFBXL2のO-GlcNAc修飾の関与が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
翻訳後修飾は、生体の機能に重要な役割を演じている。O-GlcNAc修飾はその一つでセリン・スレオニン残基のリン酸化と競合することにより多くの細胞内シグナルを制御している。 胃癌、大腸癌は、糖尿病が危険因子になっているが、糖尿病が癌に影響を与える原因の一つとして糖尿病で増加すると言われているO-GlcNAc修飾の関与が指摘されている。本研究では、癌に関わるO-GlcNAc修飾のターゲット分子としてNF-κB、GSK3β、 FBXL2を同定したが、さらにその詳細を解明することにより、O-GlcNAc修飾をターゲットとした新規癌治療薬の開発に結び付く可能性が期待される。
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