研究課題/領域番号 |
16K09316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
芦塚 伸也 宮崎大学, 医学部, 助教 (90468033)
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研究分担者 |
稲垣 匡子 県立広島大学, 生命環境学部, 教授 (70363588)
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研究協力者 |
三木 吾郎
木下 裕太
有田 晟哉
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アドレノメデュリン / 炎症性腸疾患 / 潰瘍性大腸炎 / クローン病 / 創薬 / バイオマーカー |
研究成果の概要 |
アドレノメデュリン(AM)を用いた炎症性腸疾患(IBD)の新規治療方法の開発研究における基礎的および臨床的な補完的研究を行った。腸炎モデル動物に対するAM皮下投与の検討では、AMを毎日1回1週間投与した結果、著明な炎症改善が認められた。AM皮下投与によるIBD治療薬開発の可能性が示唆された。臨床研究として、炎症性疾患患者におけるAMの病理学的意義を検証した。IBD患者では血中AM濃度が上昇し、疾患活動性や合併症の有無との関係が認められた。今後バイオマーカーとしての開発が期待できる。また、難治性クローン病患者へのAM投与にて著明な粘膜治癒が得られ、クローン病に対するAM療法の治験に着手した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炎症性腸疾患(IBD)は原因不明で根治療法が存在しない難病指定疾患である。近年、新規治療薬の開発が進むが、依然治療抵抗性を示す場合も多い。AMがIBDに対し腸炎改善効果を有することが明らかとなっており、現在、全国多施設共同で治験が進められている。今回の研究において、AMの皮下投与でも治療効果が得られ、皮下注製剤の開発の道が開かれた。また、IBD患者におけるAM血中濃度を測定したところ、特に活動性や合併症の存在で有意に上昇することが確認され、AMがバイオマーカーとして利用できる可能性が考えられた。最後に、クローン病患者に対しても効果を示すことが判明し、創薬へ向けての大きな礎となった。
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