研究課題/領域番号 |
16K09344
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
近藤 祐嗣 東京大学, 医学部附属病院, 登録診療員 (00572231)
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研究分担者 |
大塚 基之 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (90518945)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | HBV / microRNA / decoy / 核酸 / ウイルス / B型肝炎 / おとり / ウィルス |
研究成果の概要 |
HBVと宿主因子との相互作用を検討するうえで、HBV-RNAと宿主非コードRNAに着目した。配列の相同性から、HBV preS2 領域の配列と宿主let7の配列が近似することから、preS2領域のRNAが発現していると宿主のlet7の機能を減弱させることを見出した。いっぽうで、let7の過剰発現はHBVRNAに作用しcccDNAの産生を妨げる作用があることも見出した。ウイルスと宿主の相互作用がRNAを介して起こり、病態形成に関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
B型肝炎ウイルスの病態生理形成にウイルスRNAが関与している可能性を検討した。その結果、B型肝炎ウイルス由来のRNAの一部が、宿主のmicroRNA let7と配列が近似し、その結果、let7を吸着して、その本来の機能を阻害していることを見出した。Let7はがん抑制性のmicroRNAのひとつなので、この作用が、HBV感染での易発癌性に関与していることが示唆されるいっぽう、let7はHBVRNAに作用してウイルスの持続感染に重要なcccDNAの産生を阻害した。ウイルスと宿主の分子的なせめぎあいの解明は病態を明らかにするうえで重要なことが示された。
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