研究課題/領域番号 |
16K09389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
大西 洋英 自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (00313023)
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研究分担者 |
眞嶋 浩聡 自治医科大学, 医学部, 教授 (10261869)
三浦 光一 自治医科大学, 医学部, 講師 (90375238)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 急性膵炎 / オートファジー / rab7 / 酵素顆粒 / オート-ファジー / 膵臓 / 外分泌 / 膵臓病学 |
研究成果の概要 |
急性膵炎の発症・進展におけるオートファジーの関与の分子機序解明のため、オートファゴゾームがリソソームと融合してオートリソソソームに成熟する生理的オートファジーに機能する低分子GTP結合蛋白であるrab7の膵腺房細胞特異的KOマウスを作成し(以下:KO マウス)解析した。その結果、オートファゴゾームからオートリソソームへの成熟過程が障害されるためKOマウス膵でオートファジー不全が認められ、また実験的急性膵炎を惹起すると、KOマウスにおいてはwildマウスに比べ急性膵炎が悪化していた。これらからrab7は急性膵炎に関してautophagy機構を介して抑制的に機能していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性膵炎は重症化すると予後不良となる可能性ある疾患であるが、その発症等に関する細胞生物学的ならびに分子生物学的発症機序について依然不明な点が多い事から、未だその根本的予防法や治療法が開発されていない疾患である。本研究においては、低分子量GTP結合蛋白であるrab7が急性膵炎の発症・進展に対して、オートファジー機構等を介して防御的に機能している事が明らかになった。この知見は、今後rab7をターゲットとした急性膵炎治療法開発の一助となる可能性を秘めており、学術的意義は高い。また、本研究成果は日本経済新聞全国版など多くの新聞にて取り上げられ社会的注目を浴びており、社会的意義も大きいと考えられる。
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