研究課題/領域番号 |
16K09441
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
有川 幹彦 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 准教授 (20432817)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 生体機能利用 / 心機能保護 / 自律神経均衡 / 心筋梗塞 / 自律神経 |
研究成果の概要 |
本研究では「心不全病態における自律神経均衡の破綻が予後不良の主因である」という仮説のもと、破綻した自律神経均衡を積極的に是正することによる心不全病態の改善を目指した。顕微手術または薬剤投与により、心臓特異的コリン作動系非働化マウスと心臓特異的コリン作動系賦活化マウスを準備し、それぞれにおいて心筋梗塞モデルを作製して急性期、および慢性期に病態評価を行った。しかしながら、安静時心拍数、心重量比、心破裂による死亡率、および長期生存率において、実験群間での有意な差は認められなかった。研究目的に適う実験モデルとはなり得ておらず、モデル作成法の再検討が必要であると思われる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成功により、副交感神経活動の抗心不全作用を分子・細胞レベルで説明することができる。さらに、自律神経均衡の新規治療標的としての可能性、および心不全治療戦略としての将来性を組織・個体レベルで評価することにより、虚血性心疾患に対する新規治療法の開発および予防対策の確立のための新しいエビデンスを得ることができる。これらのことから、破綻した自律神経均衡を積極的に是正することによる心筋梗塞病態の改善を目指す本研究は、高齢化の進む現代社会と発展する循環器医療の未来に強く貢献すると期待でき、基礎・臨床研究において非常に学術的価値が高い。
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