研究課題/領域番号 |
16K09453
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
天野 篤 順天堂大学, 医学部, 教授 (70338440)
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研究分担者 |
松下 訓 順天堂大学, 医学部, 准教授 (20407315)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 炎症 / 重症心不全 / 虚血性心疾患 / 組織修復 / 心筋梗塞 / 幹細胞治療 / 細胞治療 |
研究成果の概要 |
虚血性心疾患において、炎症と組織修復に関する因子がどのように関連しているのかを解明し、組織損傷および修復の最適な条件を示すことを目的とした。心筋梗塞モデルマウスにて心筋梗塞後の1-14日で心臓のどの部位にいつにそれぞれの因子が発現するかを観察したところ、炎症は主に1-2日に高く、幹細胞マーカーは7-14日でピークを示した。また梗塞周囲巣で最も発現が高かった。このマーカーの陽性細胞を心筋梗塞モデルに投与したところ、陽性群で心機能の回復と血管新生の増強効果が見られた。その他の血管新生因子や心筋転写因子は差異が大きいものの、多くは5日目以降であり、炎症の過剰発現が収束する時期と一致していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦における心不全患者は100万人以上とされ心不全への対応は社会の大きな課題となっている。心不全に対して細胞治療を中心とした再生医療が注目されているが、治療介入の最適な時期やその適応についての詳細はいまだよくわかっていない。本研究では心不全の原因疾患として最多である虚血性心疾患における急性期の炎症因子と、それに伴う心臓の自己修復因子との発現時期などの関連性を示すとともに、これらの1因子を用いた細胞治療の有効性を示した。心筋梗塞後の治療介入の最適な時期と炎症コントロールの機序を理解することにより、重症心不全治療の新たな治療戦略となることが示唆された。
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