研究課題/領域番号 |
16K09454
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
加藤 倫子 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (30450886)
|
研究分担者 |
黒田 揮志夫 順天堂大学, 医学部, 助手 (10772808)
吉澤 佐恵子 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (40581707)
天野 篤 順天堂大学, 医学部, 教授 (70338440)
宇都 健太 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (80318071)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | 循環器内科学 / 心不全 / バイオマーカー / 画像診断 / マイクロRNA / 心筋病理 / リスク層別化 / miRNA / バイマーカー / 一次予防 / 二次予防 / 心筋障害 / 予後予測 / microRNA / 発症予測 / micro RNA / 心臓超音波 / 循環器・高血圧 / アルゴリズム / 臨床 / 解析・評価 |
研究成果の概要 |
全世界的に心不全患者は増加しており、心血管病患者に対し無症候生の段階で将来の心不全発症を予測するリスク層別化手法の確立が期待されている。 申請者らは、心臓手術時に摘出した心筋組織を用いmRNA発現と末梢血バイオマーカー解析を行った。潜在性心不全患者の検出には心エコーによるストレイン解析を用い、左室駆出率が正常であっても心予備能の低下が疑われる患者に注目し、繊維化やCa2+ 蛋白と関連する3種の候補miRNAの変動を確認することに成功した。また生体弁置換患者においては病理学的な炎症の存在と異種移植片拒絶の結果である可能性を見いだすことに成功した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心不全患者においてmiRNAが病勢を反映する有用なバイオマーカーとして注目されているが、心機能が正常な患者において心筋予備能と照らした研究は未だない。また、心筋組織の病理解析や蛋白発現と比較した報告はない。我々は、はじめて 潜在性心予備能低下患者において、心筋線維化やCa調節蛋白に関与する可能性のある miRNA の変動を確認することに成功した。副次的な検討として、生体弁手術後の患者の心筋炎症が免疫反応であることも見いだした。我々の研究は、心不全の病因解明や、新たな薬物治療ターゲットの同定を可能とする成果と考える。
|