研究課題/領域番号 |
16K09522
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
磯田 菊生 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00532475)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | アンジオテンシン / 炎症 / サイトカイン / 動脈瘤 / IL-1β中和抗体 / IL-6受容体拮抗薬 / 大動脈瘤 / 高血圧 / 抗サイトカイン療法 / IL-1 / IL-6 / IL-1β / IL-1受容体アンタゴニスト / アンジオテンシンII / 循環器・高血圧 / 分子血管学 |
研究成果の概要 |
IL-1Raが動脈瘤形成に影響するかを検討するため、IL-1Ra欠損マウスと野生型マウスにアンギオテンシンII (以下AngII)の28日負荷を施行した。しかし、28日間Ang IIをIL-1Ra欠損マウスに負荷すると、致死性の大動脈破裂を生じた。そこで、14日間のみ負荷し、28日後に解析を施行した。Ang II負荷を14日で中止すると、28日目の血圧は有意差がなかったが、腹部大動脈径はIL-1Ra欠損マウスで有意に増大していた。抗IL-1β中和抗体である01BSURを投与すると、コントロールのIgG2投与と比較して負荷14日目の高血圧を抑制し、28日目の大動脈拡大も有意に減少させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は、Ang II負荷誘導の腹部大動脈瘤形成抑制にIL-1β中和抗体が有効であることを示した。さらに、動脈硬化抑制にIL-6受容体抗体が有効でることも実証した。これらの結果は動脈瘤や動脈硬化形成に抗サイトカイン療法が有効であることを示唆しており、新たな観点からの治療法開発につながると思われる。更に、抗サイトカイン療法により、動脈瘤の外科手術を減らすことが可能となれば、医療経済負担の軽減にもつながり、社会的意義が高いと考えられる。
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