研究課題/領域番号 |
16K09533
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
加藤 琢磨 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (60224515)
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研究分担者 |
王 立楠 三重大学, 医学系研究科, 特任助教(研究担当) (00589484)
宮原 慶裕 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (10582083)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | キメラ抗原受容他 / 制御性T細胞 / T細胞輸注療法 / 癌胎児性抗原 / 喘息 / キメラ抗原受容体 / 制御性T細胞 / T細胞輸注療法 / 固形がん / GITRシグナル |
研究成果の概要 |
制御性T細胞(Treg)は種々の炎症疾患制御に寄与している。Tregが免疫抑制活性を発揮するには特異抗原により活性化されることが必要であるが、消化管や気管の上皮細胞に発現しているCEAに特異的なキメラ抗原受容体をTregに導入して抗原特異性を付与し、Tregの特性であるBystander抑制作用を利用して炎症性T細胞の機能を阻害し気道炎症抑制作用の検討を試みた。CEA特異的CAR導入Tregの抗原特異的制御活性をin vitroで確認できた。OVA感作・暴露により気道炎症を誘発した喘息マウスモデルを用いてCEA特異的CAR導入Treg輸注による気道炎症抑制作用を検討中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、気管支喘息患者の炎症局所、即ち気道上皮に恒常的に発現しているCEAでTregを活性化することで様々な疾患起因アレルゲンに対する過剰免疫応答によって発症する気管支喘息を制御することに特色があり、ステロイドによる炎症抑制作用とは作用機序が異なり、難治性喘息患者に対して有効な新規治療法となり得る。また、免疫抑制は炎症局所に限定し全身性の免疫抑制を伴わないことが期待され、感染症に対する抵抗力を削ぐことが無く、全身的な免疫抑制を伴う治療法に比較して優れた治療法になり得ると考えられる。
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