研究課題/領域番号 |
16K09616
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
杉山 斉 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (60325090)
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研究協力者 |
田中 景子
山成 俊夫
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 尿細管上皮 / 腎線維化 / トレフォイルファクター / 慢性腎臓病 / 腎臓内科 |
研究成果の概要 |
腎線維化の進展において尿細管上皮細胞は重要な役割を果たしている。その主体となる分泌因子については全く不明である。TFF3(トレフォイルファクター3)は約7kDaの小ペプチドで、粘膜修復因子として、消化管のみならず、腎臓を含む全身臓器に分布している。慢性腎臓病(CKD)216名の検討では、尿中TFF3濃度はCKDステージの進行を有意に予測し、腎機能予後を予測する有用なバイオマーカーであることを証明した(Biomed Res Int 2018)。さらに、IgA腎症において腎組織TFF3のmRNA発現と腎線維化の程度が有意に相関することを明らかにした(Nephrology 2018)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性腎臓病のうちIgA腎症における腎線維化の進展機序を、腎尿細管上皮のトレフォイルファクター(TFF3)発現の観点から明らかにした。慢性腎臓病の腎機能低下を予測するバイオマーカーとしての意義について、尿中TFF3排泄亢進の観点から証明した。これら研究成果は、国内外において初めて報告された独創的な研究成果であり、TFF3発現制御による腎線維化に対する新規治療法開発につながる知見である。
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