研究課題/領域番号 |
16K09668
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
藤掛 伸宏 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, プロジェクト助教 (60467595)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 神経変性疾患 / オートファジー / 神経変性 / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
本研究では、 1)脳特異的Aag4KOマウスを作成し、解析したところ、運動障害が生じることが明らかとなった。2)Atg5の欠損した培養細胞(Neuro2A Atg5 KO)において、TMD-2Bを培地に添加するとAtg5非依存型新規オートファジーを誘導することを明らかにした。3)Nero2A Atg5 KO細胞では、tauタンパク質の分解は抑制されていなく、かつ、オートファジーを薬で止めると抑制されていた。4)そして、アルツハイマー病のモデルであるタウ発現マウスにTMD-2B を投与したところ、治療効果らしきデータが得られた(nが少なく未統計処理)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病など多くの神経変性疾患は発症に寿命が関わり、現在のように超高齢化社会である日本では早急に治療法の確立が必要である。これらの疾患では、異常タンパク質が神経細胞内・外に蓄積し、細胞にダメージが蓄積してゆき、やがて神経細胞の脱落が生じて発症してゆく。それに対し細胞としては、タンパク質の蓄積を抑制する重要な機能の一つにオートファジーと呼ばれる細胞機能が有る。オートファジーとは、リソソームを利用し自己構成成分を分解するマシナリーである。本研究では、オートファジーを活性化することによりアルツハイマー病の発症を抑制する可能性を示した重要な研究である。
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