研究課題/領域番号 |
16K09733
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
高堂 裕平 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 脳機能イメージング研究部, 研究員(任常) (60593564)
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研究協力者 |
須原 哲也
島田 斉
生駒 洋子
小畠 隆行
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 磁気共鳴スペクトロスコピー / ポジトロン断層撮像法 / タウオパチー / グルタミン酸 / 後部帯状回 / バイオマーカー / PET / MRS / アルツハイマー病 / 磁気共鳴スペクトロメトリー / タウ |
研究成果の概要 |
本研究では,ポジトロン断層法(PET)と磁気共鳴スペクトロスコピー(MRS)によりタウ蛋白病変と神経障害の関連を明らかにし,認知症の客観的な重症度評価指標を確立することを目的とした.まず高感度MRSによる脳機能評価系を確立し,続いてタウオパチー患者においてタウPETとMRSを実施してタウの集積度と神経障害の関連について検討した.これまでの解析結果ではタウオパチー患者においてタウPETの信号集積と脳内代謝物濃度にいくつかの関係性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
異常タウ蛋白が脳に与える障害の有無を検討するため,ポジトロン断層撮像法(PET)と磁気共鳴スペクトロスコピー(MRS)を用いた評価を行った.PETはタウ蛋白を検出するための薬剤を用いて行い,MRSは高感度の撮像法を用いた.タウPETはタウオパチー患者における信号集積の上昇を同定することができた.MRSはタウオパチー患者において,脳内代謝物が病状を反映するマーカーとして使用できる可能性が示された.PETとMRSを併用することで,タウ蛋白が脳にダメージを与えうることが示唆され,タウ病態の理解をすすめることができた.今回得られた知見は,タウ蛋白をターゲットとした治療法開発に役立つものと考える.
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