研究課題/領域番号 |
16K09748
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
田守 義和 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (90379397)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 脂肪細胞 / 脂肪滴 / 白色脂肪細胞 / 褐色脂肪細胞 / エネルギー代謝 / ミトコンドリア |
研究成果の概要 |
エネルギー貯蔵型の白色脂肪細胞は単房性の巨大な脂肪滴を形成する。白色脂肪細胞には、脂肪滴膜に局在する蛋白であるCideファミリーのうち、主にFSP27αが発現しており、これが単房性の巨大脂肪滴の形成に寄与していることを明らかにした。さらに、エネルギー消費型の褐色脂肪細胞には、同ファミリーのうち、主にCideAとFSP27βが発現しており、この2つのアイソフォームがヘテロダイマーを形成することで多房性の小脂肪滴の形成を可能にしているメカニズムを解明した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エネルギーを貯蔵する白色脂肪細胞は多房性の脂肪蓄積を示し、エネルギーを消費する褐色脂肪細胞は多房性の脂肪蓄積を示す。しかし、この脂肪滴の形態を制御するメカニズム、特に褐色脂肪細胞において多房性に脂肪滴を形成する分子機構は全く不明であった。我々の研究は世界に先駆け、褐色脂肪細胞における貯蔵脂肪滴形態を制御するメカニズムを明らかにした。近年、肥満の予防、治療面からも褐色脂肪細胞の役割が注目されており、今回の成果は褐色脂肪細胞のエネルギー代謝機構の全容を解明する上でも極めて意義深いものであった。
|