研究課題/領域番号 |
16K09910
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
加藤 智啓 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (80233807)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 滑膜線維芽細胞 / 関節リウマチ / 上皮間葉移行様変化 / ライリン / 滑膜細胞 / Layilin / 上皮間葉移行 / 上皮間葉 |
研究成果の概要 |
滑膜線維芽細胞株を用いたプロテオミクス解析で、ライリン発現抑制により変動する蛋白質を24個同定した。そのうち15個(62.5%)がepithelial-mesenchymal transition (EMT)との関連が報告されている蛋白質であり、ライリンはEMT及びEMT様変化に深く関与している可能性が示された。また、ライリンはMTA3を負に制御することで、EMTのマスター分子であるSNAI1を増強させ、細胞の浸潤能に寄与することを見出した。さらに、ライリンの機能解析に有用なツールとして、CRISP/Cas9法を用いてホモ型ライリン欠損マウスを作製した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
滑膜細胞のEMT様変化自体を研究している論文は数が少なく、これからの分野である。また、ライリンの機能に関しても明らかにされていない点が多い。その中で、RAで高値となるTNF-αがライリンを介して EMTを起こすという独創的な仮説を提唱し、本研究でその実験的根拠を一部見出した点に学術的意義がある。本研究の長期的目標は、滑膜細胞のEMT様変化抑制、それによる異常増殖抑制・骨浸潤抑制によりRAの治療を行うということである。著効はするが高価でかつ易感染性などの副作用のある現在の生物学的製剤とは全く機序の異なる治療が可能となるところが実用上の極めて大きな意義である。
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