研究課題/領域番号 |
16K09947
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
竹村 弘 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (80301597)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 培養細胞 / カルバペネム系抗菌薬 / 不活化 / L-cysteine / A549 / カルバペネム / 失活効果 / L-cystine / L-システイン / カルバペネム薬 / 失活 / 血清タンパク質 / L-シスチン / A549細胞 |
研究成果の概要 |
平成25~27年度交付の文部科学研究費の基盤(C)の研究(課題番号25461525)で、A549などの培養細胞の培養上清はカルバペネム薬を失活し、この効果は上清中の細胞由来のL-Cysがカルバペネム薬を分解するためであることを解明した。 本研究では培養上清中のヒト細胞由来のL-Cysはアミノ酸不含の培養液ではL-Cysは検出されず、L-Cysは培地成分であるL-cystine(LC)を細胞が還元することで新生されること、血清中のタンパク質はIPMの失活効果を減弱することなどを明らかにした。さらにカルバペネム耐性腸内細菌科細菌が川崎市で2018年に分離数が増加していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)などの薬剤耐性菌による感染症は、様々な疾患の予後に直接的に影響を及ぼす大きな問題であるが、耐性菌に対する新薬の開発は遅れ、実際に臨床の現場で使用可能になるまでには長い年月と膨大な費用が必要である。本研究ではカルバペネム系抗菌薬をヒトの細胞由来のL-システインが加水分解する機序について解析しており、抗菌薬の評価法、適正な抗菌薬療法の確立に寄与するもので、既存の抗菌薬を有効に利用することに貢献するという点で有意義である。
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