研究課題/領域番号 |
16K10038
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
桑原 康通 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30590327)
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研究分担者 |
奥田 司 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30291587)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | RUNX1 / SWI/SNF複合体 / 悪性ラブドイド腫瘍 / SNF5 / クロマチン免疫沈降法 / ラブドイド腫瘍 / Rhabdoid腫瘍 / 転写制御 / クロマチンリモデリング因子 / RUNX / SWI/SNF |
研究成果の概要 |
悪性ラブドイド腫瘍(以下MRT)におけるクロマチンリモデリング機構とRUNX familyの機能関連に着目し、SNF5欠損によるRUNX familyの制御機構への影響を検討した。MRT細胞でRUNX1とSWI/SNF複合体は相互に結合し機能協調していた。結合にはRUNX1のC末端側が重要であった。SNF5の欠損によってp21遺伝子のプロモーター領域における、RUNX1のリクルートメントが変化した。MRTではSNF5欠損によって転写因子との相互作用が変化し、遺伝子のプロモーター領域で転写因子のリクルートメントが異常な制御を受け、遺伝子の転写制御に影響することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MRTは乳幼児に発症する予後の悪い小児固形腫瘍である。SNF5遺伝子の単一の異常でMRTは発症するため、病態の解明や治療法の開発にはSNF5遺伝子の機能解析は重要であるものの、十分解明されてはいない。また、SNF5と関係性のある転写因子を解析した研究の報告は少なく限定的であった。今回、SNF5欠損による転写因子との相互作用の変更が確認されたが、今後SNF5欠損によって影響している転写因子の解明が、有効な治療法の開発に直結することが示された点で意義のある研究結果である。
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