研究課題/領域番号 |
16K10081
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
金子 一成 関西医科大学, 医学部, 教授 (00214453)
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研究協力者 |
木野 仁郎
赤川 友布子
辻 章志
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ビタミンA / ビタミンD / ポドサイト / 微小変化型ネフローゼ症候群 / PANラット / トランス型レチノイン酸 / CD80 / レチノイン酸受容体 / P-cadherin / カルシトリオール / Rac1 / 微少変化型ネフローゼ症候群 / 制御性T細胞 |
研究成果の概要 |
微小変化型ネフローゼ症候群(MCNS)の病因として腎糸球体上皮細胞(ポドサイト)の細胞骨格関連分子異常が示唆されている。最近、ビタミンAやビタミンDはポドサイトに対する直接作用を有することが報告されている。そこでビタミンAやビタミンD のMCNS治療薬としての可能性を検討した。その結果、ビタミンAとビタミンDはMCNSモデルラットにおいて蛋白尿を減少させた。またMCNS病態モデルポドサイトにおいて発現が増強したCD80などの分子群はビタミンA添加によって発現の低下を認めた。 以上よりビタミンAやビタミンDはMCNSにおいてポドサイトに対する直接作用で蛋白尿減少効果を発揮する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児の特発性ネフローゼ症候群は血中の蛋白が大量に尿に漏れる疾患でステロイドホルモンが著効する。しかし長期に投与せざるをえないため、小児患者は成長障害など副作用に悩まされる。近年、ビタミンAやビタミンDは腎臓の細胞に有用な作用をもたらすことが報告されている。そこでステロイドホルモン投与量を減らすためにビタミンAやビタミンDの特発性ネフローゼ症候群治療薬としての可能性を探った。 その結果、モデル動物(ラット)においてビタミンAやビタミンDは蛋白尿減少効果を発揮した。したがって今後、ステロイドホルモンと併用することでステロイドホルモンの投与量が減らせる可能性が示唆された。
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