研究課題/領域番号 |
16K10101
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
青山 峰芳 名古屋市立大学, 大学院薬学研究科, 教授 (70363918)
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研究分担者 |
山田 恭聖 愛知医科大学, 医学部, 教授 (60405165)
浅井 清文 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (70212462)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | エリスロポエチン / グリア / ミクログリア / 神経保護 / サイトカイン / 脳室周囲白質軟化症 / 未熟児医学 / 神経科学 / 脳保護 |
研究成果の概要 |
脳室周囲白質軟化症(PVL)は、早産児に特有で比較的軽度の虚血から脳室周囲白質の傷害を引き起こし、脳性麻痺の主な原因となる重篤な疾患である。申請者は造血作用ホルモンであるエリスロポエチン(EPO)の脳保護作用について研究を継続し、本研究ではEPOによるミクログリアの活性化調節作用に注目し解析した。細胞レベルの解析により、EPO投与によりミクログリア活性化が抑制されることを確認した。生体内での活性化ミクログリアに対するEPOによる効果も細胞レベルの解析と同様だった。以上の結果をまとめて、論文として報告した。引き続き、EPOによる脳保護効果についての詳細なメカニズムの解析を継続していく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで脳内において細胞保護に作用すると考えられてきたEPOがミクログリア活性化を調節する効果について解析する研究である。EPOによる脳内環境整備を視野に入れた新たな治療戦略を明示できる。 PVLをはじめとする新生児期の虚血性中枢神経障害の発症予防および症状の軽減を実現化できれば、患者本人のみでなく、患者を介護する家族の肉体的・精神的な苦痛が軽減される。すなわち、小児疾患の治療は、我が国の将来を担う子供と、現在の社会を支える子育て世代の両方に多大な恩恵を与えることが期待できる。
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