研究課題/領域番号 |
16K10121
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
岸部 麻里 旭川医科大学, 医学部, 講師 (90431410)
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研究協力者 |
村上 正基
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 掌蹠膿疱症 / ニコチン / 喫煙 / ニコチン性アセチルコリン受容体 / アセチルコリン受容体 / カリクレイン関連ペプチド / 自然免疫 / 細胞間接着分子 / 表皮ケラチノサイト / 汗腺 / 皮膚科学 |
研究成果の概要 |
掌蹠膿疱症の病態と喫煙の関連性について、ニコチン性アセチルコリン受容体の活性化が表皮の恒常性と炎症反応にどのような影響を与えるか、ニコチン長期暴露したヒト表皮角化細胞とヒト汗腺細胞を用いて検討した。 ニコチン長期刺激は、表皮のバリア機能形成に関わる分子の発現を抑制した。さらに、TNF-α反応性前炎症性サイトカインの産生を増加させ、炎症反応を増強させる可能性が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
煙草に含まれるニコチンによって表皮角化細胞および汗腺細胞に発現するニコチン酸アセチルコリン受容体(nAChR)が活性化されます。長期間、活性化状態が続くと、細胞同士を接着する分子が低下し、抗菌活性物質なども低下します。一方、炎症を誘導するサイトカインの発現は、炎症刺激により増強することがわかりました。これは、ストレスやニコチンによって活性化されるnAChR経路が、掌蹠膿疱症を代表とする炎症性皮膚疾患の発症および増悪に関連する可能性を示していると考えられます。nAChR受容体を標的とした創薬が期待されます。また、ストレスの回避や禁煙が、疾患の発症と悪化の予防に繋がる可能性があります。
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