研究課題/領域番号 |
16K10131
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
山口 由衣 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (60585264)
|
研究分担者 |
相原 道子 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (90231753)
|
研究協力者 |
高村 直子
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | カベオリン / 乾癬 / 単球・マクロファージ / 単球 / マクロファージ / 動脈硬化 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
我々はこれまで、乾癬患者の表皮細胞においてCav-1発現が有意に低下しており、それがJAK-STAT系シグナルの増強、更なる表皮増殖、およびケモカインの産生を有意に増強させることを見出した。本研究では、乾癬患者の末梢血免疫細胞におけるCav-1発現異常と病態への関与を検討した。乾癬患者の末梢血単球において,Cav-1発現が有意に低下しており,その結果サイトカイン産生を増強し,皮膚への遊走能が促進した。イミキモド誘発乾癬様皮膚炎モデルマウスへのCSDペプチドによるCav-1発現制御は,マクロファージの皮膚浸潤に関与し皮膚表現型を改善した.Cav-1発現制御は乾癬治療の標的となる可能性がある.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
単球・マクロファージは、多くのサイトカインを産生するほか、動脈硬化や肥満においても中心的役割を果たす。メタボリック症候群と乾癬は合併しやすいが、単球・マクロファージは両者において重要な働きをする細胞として興味深い。今回、表皮細胞だけではなく、末梢血単球においてもCav-1発現異常が存在し、遊走能の亢進とサイトカイン産生を増強することで乾癬病態に寄与することを示した。Cav-1は脂質代謝や糖尿病病態にも強く関連していることから、全身性炎症としての乾癬にCav-1が大きく関与する可能性がある。本研究結果より、Cav-1発現異常の是正が、新たな治療標的になる可能性が示されたことに意義がある。
|