研究課題/領域番号 |
16K10144
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
外川 八英 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (90361427)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 二次性原発性メラノーマ / ダーモスコピー / V600E遺伝子 / ドライバー遺伝子 / BRAF阻害剤 / メラノーマ / 遺伝子解析 |
研究成果の概要 |
二次性原発性メラノーマのダーモスコピー所見と遺伝子解析を行うために、切除不能なBRAFV600変異を伴うメラノーマの症例に対して、BRAF阻害剤投与前後の色素性病変を臨床写真およびデジタルダーモスコピー撮影を1~2か月毎に行なった。ダーモスコピーにて増大傾向や明らかな所見の変化があれば、新たに原発性として生じた二次性原発性メラノーマを疑う病変として、変化のない色素性母斑をともに切除した。切除標本のHE染色と免疫染色(HMB45染色、Melan-A染色、S100染色、Mib-1染色など)を行い、メラノーマか否かの判定を行った。実際に二次性原発性メラノーマを疑われ診断に至った症例は見られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BRAF阻害剤投与前後の色素性病変は新たに原発性として生じた二次性原発性メラノーマを疑う病変はみられなかった。同時にBRAF阻害剤の投与に無関係に良悪性の判定が微妙な数mm大の色素斑の症例に関して数か月毎のフォローを行った。少なくとも3例は最終的にメラノーマの診断に至った。いずれもde novoで生じた初期のメラノーマであると判断した。ダーモスコピーでは初期には色調の濃淡差は少ないが、構造的な非対称が多少なりとも存在した。経時的にサイズが増大し病変内の構造が変化するほか、徐々に色調の濃い部分が見られるようになり、濃淡差も明瞭になることはメラノーマの初期像を検出する有用な所見であると考えた。
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