研究課題/領域番号 |
16K10146
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
菅谷 誠 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (90334408)
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研究協力者 |
宍戸 菜穂美 (高橋 菜穂美)
岡 知徳
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 皮膚リンパ腫 / 腫瘍微小環境 / TSLP / ペリオスチン / CD137L / CD155 / CD226 / 制御性B細胞 / GATA6 / HMGB1 / プログラニュリン / IL-25 / IL-19 / IL-36 / 可溶性CD48 / VEGF / PlGF / 皮膚悪性リンパ腫 / ぺリオスチン / Th2サイトカイン / STAT5 / 腫瘍免疫 / リンパ腫 / Th2 / TARC |
研究成果の概要 |
皮膚悪性リンパ腫におけるTh2優位な腫瘍微小環境に寄与する因子として、TSLP、ペリオスチン、IL-36、IL-25、IL-19、HMGB1を新たに見出した。また腫瘍細胞の生存、増殖、遊走に関与する分子としてCD137Lが重要であることを見つけ、GATA6の過剰発現が原因であることを突き止めた。さらに腫瘍免疫を司る細胞において表面のCD226が低下することが病気の進行に寄与すること、VEGF-A、PlGFの上昇が皮膚のかゆみや血管新生に関与することを見出した。皮膚悪性リンパ腫の腫瘍微小環境および腫瘍免疫の理解を深め、将来の治療に役立つ発見が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性腫瘍において腫瘍細胞を取り巻く微小環境は、腫瘍の増殖にとって重要であり、ニボルマブに代表されるように治療ターゲットになる。我々は皮膚リンパ腫を研究材料としてTh2優位な腫瘍微小環境に関する研究を行い、多くのサイトカインが関与することを見出した。また腫瘍細胞の発現するCD137Lが腫瘍細胞の生存に寄与することが判明した。これらをターゲットにした治療が今後開発される可能性があり、また他の悪性腫瘍の治療やTh2優位な皮膚疾患の病態理解にも応用することが可能であり、大変有意義であったと考える。
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