研究課題/領域番号 |
16K10159
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
久保 宜明 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (10260069)
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研究分担者 |
松立 吉弘 徳島大学, 病院, 講師 (80622729)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 表皮細胞 / 腫瘍化プロセス / リプログラミング / 日光角化症 / Bowen病 / ボーエン病 / 腫瘍化 / 腫瘍内不均一性 / 有棘細胞癌 |
研究成果の概要 |
日光角化症(AK)とBowen病(BD)の凍結各2サンプルからタンパク質を抽出し、液体クロマトグラフィー質量分析を用いて計701個のタンパク質を同定したAKとBDそれぞれで高発現する12個のタンパク質を同定し、その中AKにおいてRCE1、CDC42、14-3-3 beta、14-3-3 zeta、BDにおいてDUSP1、PEDF、PTRFを選出した。AKとBDの標本を用いて各抗体で免疫染色を行ったが、AK/BD間の腫瘍細胞において発現が明らかに異なる分子を同定することができなかった。表皮内癌の凍結サンプルを用いた質量分析によるタンパク質発現解析は十分効果的に機能しなかったと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
皮膚癌は欧米の白人のみならず、日本においても患者数は増加傾向にあり、皮膚表皮細胞の腫瘍化プロセスを詳細に検討することは、学術的にも社会的にも意義がある。本研究では、皮膚癌の早期病変である表皮内癌の日光角化症とボーエン病において、網羅的なタンパク質発現解析を行った。研究期間中には各腫瘍細胞において発現が明らかに異なる分子を同定することはできなかったが、各病態に関与の可能性がある新規因子を複数同定することができた。今後の発癌分子機構解明や発癌予防に向けて一役を担えるものと考える。
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