研究課題/領域番号 |
16K10231
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山中 創 京都大学, 霊長類研究所, 特定研究員 (10415573)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | うつ病 / 薬物惹起性モデル / 霊長類 / テストバッテリー / 脳機能イメージング / セロトニン / うつ病モデル / リポポリサッカライド / 薬物惹起性うつ病 / 霊長類モデル / セロトニン1Bレセプター |
研究成果の概要 |
うつ病に関する研究はこれまで主にげっ歯類で行われてきたが、非ヒト霊長類の使用がうつ病の症状の類似性を評価する効率を改善することが期待されている。うつ病の診断基準は行動タイプの変化に基づいており、評価システムは少ないため、うつ病様行動を評価するテスト、およびそれらからなるバッテリーを構築することが重要になる。本研究では、マカクザルやコモンマーモセットなどの霊長類に適したいくつかの行動テストやバッテリーを考案・開発した。また、リアルタイムで非侵襲的な脳機能イメージングも実施した。本研究がうつ病の病態メカニズム解明や新しい治療法に貢献することが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、うつ病の病態メカニズム解明や新しい抗うつ薬開発の方向性が生み出される可能性がある。本研究によって開発された改良型SPTやテストバッテリーは、特定の性質を持つ個体、病因仮説、および抗うつ薬を選別・特定する探索的なスクリーニング法として、その能力を発揮する。例えば、この評価系を用いて「Monkey C」のようなレセルピン高感受性個体を選択的に繁殖させ、うつ病に対する脆弱性の研究に高い再現性を持つモデル動物を供給することができる。このように、うつ病研究の学術体系や方向性を大きく転換させることが期待できる。
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