研究課題/領域番号 |
16K10238
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
賀古 勇輝 北海道大学, 大学病院, 講師 (70374444)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 双極性障害 / 認知行動療法 / 認知リハビリテーション / 集団認知行動療法 / 認知機能障害 / 精神医学 / リハビリテーション |
研究成果の概要 |
双極性障害患者に対して集団認知行動療法、認知リハビリテーション、両者の併用療法を実施して効果を調査し、集団認知行動療法は1年間の長期的な有効性や効果予測因子も調査した。 集団認知行動療法では主観的抑うつや社会機能等の改善を認めたが、認知機能障害の改善はほとんど認めなかった。一方、認知リハビリテーションでは多くの認知領域において認知機能障害の改善を認めたが、精神症状や社会機能の有意な改善は認めなかった。集団認知行動療法の長期的有効性は確認できなかった。集団認知行動療法の効果予測因子として注意機能や処理速度の成績不良、実行機能と言語学習の良好さが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
双極性障害において効果の確かめられていなかったCBGTとCRTについて、その有効性の特徴を明らかにし、CBGTの効果予測因子を調査できたことは新奇性があり学術的意義が大きいものと思われる。認知機能障害の視点と認知行動療法のモデルを組み合わせて、治療効果を最大化するための手掛かりとなるものと思われる。 双極性障害は薬物療法に反応しない症例も多く、その場合の治療戦略は非常に乏しい。双極性障害の社会的損失の大きさや自殺リスクの高さ、介護者の負担の大きさも考慮すると早急な治療技術の向上が求められる。そのような状況の中で、CBGTやCRTの有効性を示すことができたことは大きな意義があるものと思われる。
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