研究課題/領域番号 |
16K10290
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
兵頭 秀樹 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (30306154)
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研究分担者 |
的場 光太郎 北海道大学, 医学研究院, 講師 (00466450)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 死後造影CT / 動物実験 / 死後画像 / 法医放射線 / 放射線診断 / 死後画像診断 / 死後CT / 死後造影 / 肺血栓塞栓症 / 急性冠症候群 / 外傷 / 内因死 / 外因死 / CT / 死後変化 / カダバートレーニング / 溺水 |
研究成果の概要 |
単純CTで行える死後画像診断の評価限界を超えた急性冠症候群や肺動脈血栓塞栓症に代表される血管性病変に対し、死後造影CT画像による定量・定性評価並びにその実務利用を行うことを本研究の目的とした。 研究の結果、投与される液体により死後肺野の含気が著しく低下することが明らかとなり、特に含気良好域並びに中程域の肺野に液体漏出が生じ濃度変化を生じることが明らかとなった。また、投与される液体量が25ml/kg以下では肺野濃度は投与前と統計学的に変化がないことを明らかとした。以上の動物実験で得られた知見を基に、ご遺体に対して造影検査を実施し、34名に対する死後造影CTによる死因究明について実務応用を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
死後造影では、引き続き解剖が実施される場合に肺重量が影響を受けるため、死因判定に一定程度の影響が生じることが明らかとなった。動物実験を通じて、肺重量が増加する現象、肺重量を増加させない輸液投与量を明らかにした。 上記投与量を上限とした造影法によって、解剖前でも肺重量増加を生じさせない造影法を確立することができ、高い正診率で死後造影CTを実施可能となった。
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