研究課題/領域番号 |
16K10301
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
吉満 研吾 福岡大学, 医学部, 教授 (20274467)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 肝線維化 / デュアルエナジーCT / ヨード-血液密度画像 / 細胞外液成分比率 / 血液プール / dual-energy CT / 平衡相 / ECV / CT / dual energy / 肝 / 線維化 |
研究成果の概要 |
dual-energy CT(DECT)で撮像された臨床例を後方視的に収集し、平衡相のデータからヨード密度画像を作成し、細胞外液容積比(ECV)を計算した。それをMRエラストグラフィによる肝硬度(n=42)、もしくは病理学的線維化指標(Fgrade)(n=28)と相関させた。その際、従来のヨード-水密度画像に代わってヨード-血液密度画像を、血液プールとして大動脈に代わって下大静脈(IVC)を用いることを新たに考案した。結果、下大静脈を血液プールとしたヨード-血液密度画像によるECVが最も正確にMREによる肝硬度、病理学的線維化程度F-gradeと相関し、良好な結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ルーチンの診断CTをDECTで撮像すれば、特別に新たな検査や侵襲を加える事無く、平衡相データを後解析することで肝の線維化が約8割の正診率で推定できることを示した。これは慢性肝疾患患者にとっては、肝癌のスクリーニングのために受けるCTのみで肝線維化の評価もできる、ということを意味し、大きな福音であると考えられる。 ただし、これには従来の手法を適用するだけでは十分な評価はできないことも判明したので、我々の考案したIVCを血液プールとしたヨード-血液密度画を用いることがポイントと言える。
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