研究課題/領域番号 |
16K10326
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
天野 真紀 順天堂大学, 医学部, 准教授 (60297869)
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研究分担者 |
北畠 俊顕 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (20338354)
黒河 千恵 順天堂大学, 保健医療学部, 准教授 (20399801)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 乳癌 / 乳房温存術 / 乳腺MRI / プロジェクションマッピング / 手術支援 / ナビゲーションシステム / MRI |
研究成果の概要 |
乳癌の乳房温存術では、癌の拡がりを正確に診断することが重要である。乳癌の広がり診断に最適な画像診断はMRIであるが、乳房は柔らかく容易に形を変えるため検査時と手術時でその形状は異なる。乳腺外科医が頭の中でMRI 画像を再構築して、手術に臨んでいるのが現状である。本研究では専用プロジェクターを用い乳腺造影MRI 画像に歪み補正を施しつつ、患者の乳房表面に画像を投影し癌の拡がりを正確にマッピングする手術支援システムを開発した。臨床例10例において本装置を用いて乳房皮膚上に腫瘍の大きさと位置を描画し、従来法のそれと比較し良好な結果を得られた。成果は国内外の学会で報告し論文を執筆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MRI を用いた乳房手術のナビゲーション法は過去にも報告があるが,プロジェクターを用いてMRIを乳房皮膚に投影する手術室でも可能なプロジェクションマッピング装置はこれまで報告がない。本研究は画像診断法と光学的な手法を併用している点で学際的で、さらに手術支援に活かすことのできる特色のある研究と考える。本装置が普及すれば、乳房温存術での断端陽性率や再切除回数の低下をもたらし、手術時間の短縮や乳房整容性の確保に寄与し、患者はもとより手術に携わる医療スタッフの負担も軽減すると予想する。
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