研究課題
基盤研究(C)
マルチモーダル磁気共鳴イメージングによる定量的解析は,再生医療における脊髄のモニタリング等に期待できる先進的な手法であるが,今までは生体のヒトでの撮像や解析が容易ではなかった。本研究においてMRIにおける撮像手法および得られたデータの解析法の検討、および実際の臨床症例での実践および応用を行った。研究中には、当初の想定にない様々な新技術や解析手法も追加された。従来法のMRIでは評価困難であった、病的状態における脊髄内の微細構造変化をマルチモーダル磁気共鳴イメージング臨床例で評価可能であった。
本研究の結果はマルチモーダル磁気共鳴イメージングによる脊髄内の微細構造解析が、臨床でも使用可能であることを示した。現在臨床で多く用いられる形態的なMRIでは捉えることが困難な、病的状態における脊髄内の微細構造変化を評価することが可能であることを意味しており、今後普及すると考えられる神経再生医療などにおける、定量的かつ客観的なモニタリングの手法として重要な意義がある結果として認識できる。
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