研究課題/領域番号 |
16K10340
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
清治 和将 東北大学, 大学病院, 講師 (50400247)
|
研究分担者 |
高瀬 圭 東北大学, 医学系研究科, 教授 (60361094)
森本 玲 東北大学, 大学病院, 准教授 (30547394)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 副腎 / 原発性アルドステロン症 / 副腎静脈サンプリング / 血管 / 放射線 / インターベンショナルラジオロジー / カテーテル / 血管内治療 |
研究成果の概要 |
副腎静脈内に挿入・留置して閉塞可能なマイクロバルーンカテーテルとガイディングカテーテルを開発した。はじめに3次元血管モデルで操作性を評価し、次にブタ生体副腎を用いて副腎静脈の閉鎖性能とエタノールの静脈内注入による副腎組織の壊死範囲の測定、周囲組織への影響について評価を行った。副腎組織の大部分はうっ血と出血を伴う凝固壊死に陥っていることを確認した。副腎周囲組織にはほとんど損傷を認めなかった。副腎内支脈の閉塞を企図した細径のマイクロバルーンカテーテルによる生体ブタ副腎を用いた評価では、バルーン拡張による細径静脈の損傷と同部からのエタノール漏出を認め、副腎組織の安定した壊死を得ることができなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原発性アルドステロン症(PA)は二次性高血圧症の最大の原因であり、PAの主たる要因はアルドステロン産生性副腎腺腫(APA)である。APAの低侵襲性治療法として腹部を切開することなくマイクロバルーンカテーテルを用いて経静脈的に治療する方法の開発を行った。副腎静脈内にマイクロバルーンカテーテルを挿入・留置し、バルーンにより副腎静脈を閉塞させることは可能であり、無水エタノールの注入により副腎組織を壊死させ得ることを確認した。今後実臨床に応用するためには副腎全体ではなくAPAが存在する領域を選択的に壊死させるために、副腎静脈内支脈に挿入・留置し安定して閉塞可能なマイクロカテーテルの開発が必要である。
|