研究課題/領域番号 |
16K10373
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
渡辺 智 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 高崎量子応用研究所 放射線高度利用施設部, 課長(定常) (40354964)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アスタチン-211 / 照射法 / 蒸着 / ターゲット / 分離 |
研究成果の概要 |
我々は今まで、アスタチン-211の製造法の開発を行い、28.1 MeV、3.5 マイクロアンペアのαビームで照射したときにBiターゲトが溶融することを確認している。これはBiの融点が274.1°Cと低く、ビームによる発熱の除去効率が悪いことが原因であった。本研究では、高いビーム電流でもBiターゲトが溶融しないターゲットシステムを開発し、その開発したシステムの熱的健全性を確認するとともに、Biターゲットからのアスタチン-211の分離法について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、高崎量子応用研究所に設置されているサイクロトロンを用いて、アスタチン-211の大量製造法の開発の第一歩を実施したものである。今後の研究の進展により、大規模な動物実験の実施や前臨床試験、さらに臨床試験に対応可能なアスタチン-211の製造が可能になると考えられる。これにより、国内におけるアスタチン-211標識薬剤の研究が推進し、動物実験、さらには臨床試験によりアスタチン-211標識薬剤の有用性が明らかになれば、国産初の新規治療用放射性医薬品の実用化も夢ではないと考えられる。
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