研究課題/領域番号 |
16K10377
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
滝澤 和也 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 放射線障害治療研究部, 研究員(任非) (20739388)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 造血幹細胞 / 放射線障害 / ヒト化マウス / iPS細胞 |
研究成果の概要 |
本研究では、ヒト化マウスを用いて、間葉系幹細胞(MSC)による組織幹細胞への放射線障害防御効果を試みた。ヒト化マウスは、超免疫不全NOGマウスの骨髄内にヒト造血幹細胞(HSC)とMSCの共移植あるいはHSCのみの移植による作製を試みた。しかし、期待に反して、移植後4から6ヶ月目の末梢血でHSCは確認されず、骨髄内造血微小環境の再構築の難しさが課題となった。一方で、より防御効果の高いMSCを作出することを目的として、ヒトiPS細胞からの誘導によるMSCを作製した。誘導による間葉系幹細胞(iMSC)由来のエキソソームは、被ばくした造血幹細胞の生存率を改善させることをin vitroで示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により開発された評価系は、ヒト由来の細胞やタンパク質などとの相互作用がよりヒト生体内での反応を反映したものとなると考えられ、これまでの放射線照射マウス実験系よりも一歩踏み込んだ知見を得られるツールとして、放射線障害治療に向けた創薬基盤などに活用されることが期待できる。 一方で、iPS細胞より作製されたiMSCを解析する事により、これまで多くの報告がなされてきたMSCの多様な組織障害治癒効果をもたらしている生物活性の中心的な作用機序を明らかにすると供に、遺伝子改変等によって目的の組織障害に合せた機能的なMSCを作出する医療的応用への足がかりとなる。
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