研究課題/領域番号 |
16K10433
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
猪股 雅史 大分大学, 医学部, 教授 (60315330)
|
研究分担者 |
衛藤 剛 大分大学, 医学部, 准教授 (00404369)
平塚 孝宏 大分大学, 医学部, 助教 (20600886)
小林 隆志 大分大学, 医学部, 教授 (30380520)
|
研究協力者 |
原 貴生
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
|
キーワード | 腹膜炎 / LPS / 手術侵襲 / 抗炎症 / 光線療法 / 光線照射 / 腸内フローラ |
研究成果の概要 |
LPS腹膜炎モデルに開腹操作を加えることによる腹膜炎における手術侵襲モデルを作成し、腹腔内洗浄後に光線照射群と非光線照射群に分け比較検討を行った。人工太陽光の照射において、これらのモデルに対する抗炎症作用を認めた。光線照射群では非光線照射群と比較して血中および腹水中の炎症性サイトカイン(TNF-α, IL-6)濃度の減少効果のみならずケモカイン(CCL2,CCL3,CCL4)濃度の減少作用、腹膜肥厚の有意な軽減効果を認めた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の研究の結果、人工太陽光の腹腔内照射により手術侵襲が加わった腹腔内炎症を直接抑制できた。これは腹膜炎手術患者に対する手術中の人工太陽光の腹腔内照射が腹腔内炎症および全身の炎症軽減することが期待できる結果である。さらに敗血症の軽減効果、それに伴う術後の回復時間の短縮や死亡率軽減が期待できるのみならず、本光線を腹腔鏡下手術の光源として用いれば開腹手術より低侵襲な腹腔鏡手術においては、さらに侵襲の少ない手術になる可能性があり、今後腹膜炎患者のみならず全身状態不良な患者や高齢者に対しても安全性の高い手術を提供できるかもしれない。
|