研究課題/領域番号 |
16K10458
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
梅北 善久 鳥取大学, 医学部, 教授 (80244226)
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研究分担者 |
坂部 友彦 鳥取大学, 医学部, 助教 (50639747)
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研究協力者 |
若原 誠
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 乳癌 / Maspin / 予後 / 上皮間葉転換 / 細胞内局在 / 浸潤 / EMT / 細胞浸潤 / 細胞増殖 / アンプリコンシークエンス / maspin |
研究成果の概要 |
Maspinは癌抑制遺伝子とされているが、ヒト乳癌では細胞質局在型Maspinの発現は独立した予後不良因子であることを我々は報告してきた。しかしながら、その詳細な分子機構は依然として不明である。 本研究では乳癌培養細胞株においてMaspinは細胞質に発現しており、増殖能および浸潤能の亢進によって癌の進展に関与していることが示唆された。また、網羅的遺伝子発現解析によって、細胞質局在型Maspin発現と複数の上皮間葉転換関連遺伝子の発現が正の相関を示すことを見い出した。以上の結果は新知見であり、癌抑制遺伝子とされていたMaspinの機能に再検討を促すブレークスルーになることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、癌抑制遺伝子とされているMaspinが、ある種の乳癌培養細胞株において細胞質に発現しており、増殖能および浸潤能の亢進によって癌の進展に関与していることが示唆された。これらは、免疫組織化学を用いた我々の研究結果を支持するものであった。また、細胞質局在型Maspinの発現は、複数の上皮間葉転換関連遺伝子の発現と正の相関を示すことを見い出した。これらの結果より、乳癌における新たな治療標的分子同定の基礎研究発展に繋がることが期待できる。また、Maspinは乳癌のみならず様々な癌腫に発現していることから、他の癌腫に対しても応用可能な基盤研究となることが期待される。
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